足の裏の機能と扁平足(へんぺいそく)
人は歩く時、足の裏から地面に接地します。
立っている時も足の裏で地面と接して、体重を支えます。
そう考えると足の裏が機能するということは非常に重要です。
足の裏が機能しないと、必要以上に筋肉が強く緊張することで、疲れやすくなる、身体の様々な痛みにつながるといったことも起こってきます。
そういった良くない足の状態の1つに扁平足(へんぺいそく)があります。
偏平足(へんぺいそく)は足の裏が平らなことですが、足の裏が平らだからダメということではなく、しっかりと足の裏の機能が働くようにしていくことが重要です。
扁平足(へんぺいそく)とは
扁平足(へんぺいそく)とは足のアーチといわれる土踏まずの形が崩れて足の裏が平らな状態のことです。
まず、足の裏がしっかりと使えてるかどうかが重要です。
足の裏が平らだから、土踏まずがないと良くないと言われることもよくありますが、
足の裏が平らだから、土踏まずがないからもうだめだとなって欲しくはありません。
扁平足(へんぺいそく)のプロのスポーツ選手もおられます。
また、足の裏の筋肉が発達することで、足の裏のアーチが低くみえる場合もあります。
足の裏のアーチがあるから良い悪いということでなく、しっかりと足の裏が機能しているということが重要です。
足の裏の機能が低下した扁平足(へんぺいそく)
ただ、現代社会では足をあまり使わないことで足の裏が機能していない状態になり土踏まずのアーチが崩れてしまっている人が増加しています。
足の裏は身体を支えるうえでも重要です。
足の裏の機能低下から足の裏の痛み、ひざの痛み、身体の疲れやすさ、だるさ、身体の不調といったものにもつながりますので注意が必要です。
年々扁平足(へんぺいそく)が増加している理由
地面が舗装道路になり足に負担をかけないで歩けるようになったり、車社会になって歩くことが少なくなったことが原因でもあります。
昔と違って子どもが外で遊ぶことが少なくなり、幼少期から足を使わなくなっていることも要因にあげられます。
クッション性の良すぎるくつによって足の機能が落ちていることも考えられます。
くつの性能も上がり、足の機能を補助してくれる。
そして、足を使わないことが多くなると当然足の発達にも関わってきます。
足の裏のアーチ構造
足の裏には土踏まずと言われる縦のアーチだけでなく、
親指から小指にかけての横アーチ
あまり目立ちませんが小指側の縦アーチ
もあります。
親指、小指、かかとを結ぶ3点が支点となりドーム状になっています。
そのような足の裏のアーチ構造について説明しておきます。
1.(内側)縦アーチ(土踏まず)
いわゆる土踏まずといわれる部分です。
親指側の縦アーチで、このアーチの低下が扁平足(へんぺいそく)といわれます。
2.(外側)縦アーチ
小指側の縦のアーチです。
縦のアーチは親指側だけでなく小指側にもあります。
親指側の縦アーチに比べると低いアーチで目立ちませんが、身体が外に倒れるのを防いだりとこちらにも重要な役割があります。
こちらも身体に必要なアーチです。
3.横アーチ
土踏まずといわれる縦アーチにばかり目がいきがちですが、こちらにも非常に重要な横アーチがあります。
親指の付け根から小指の付け根にかけての横アーチです。
横アーチは身体への衝撃を和らげる働きがあり、立つ時、歩く時、走る時に身体にとって大きな役割があります。
この横アーチが低下すると足を着いた時の衝撃を和らげることができなくなり、衝撃が骨に直接伝わり身体の痛みや疲れやすさも起こりやすくなります。
横アーチが低下している簡単なチェック方法として、足の裏にたこができてないか調べるといったこともできます。
皆様足の裏にタコはないでしょうか?
足の裏にタコが出来ている場合は、足のアーチがつぶれてしまうことで、足の指の骨と地面との摩擦でタコができてしまいます。
女性の方はハイヒールやピンヒールといったヒールの高いくつを履くことで、この指の付け根の部分に体重が強くかかり、横のアーチがつぶれてしまうことがあります。
この横アーチがつぶれて、足の指が横に広がってしまう状態を開帳足(かいちょうそく)とよばれます。
アーチが低下すると
足が痛くなる、足が疲れやすい、ひざや腰にも負担がかかり痛みにもつながります。
足の裏と遠く離れた首の痛みに影響があることもあります。
年代別の扁平足(へんぺいそく)
・子どもの扁平足(へんぺいそく)
まだ身体の組織が未熟なので歩いたりすることで、これから少しずつ発達していきます。
あまり気にすることはありませんが、歩いたり、走り回ったりとたくさん足を使って欲しいと思います。
特に、はだしで歩く、はだしで生活する時間をつくってもらうことをおすすめします。
現代社会では靴下や靴が当たり前になっていますが、これによって足の機能を落としていることが多くあります。
・学生の扁平足(へんぺいそく)
先天的なこともありますが、子どものころに足を使わなかったことも要因に挙げられます。
現代社会ではゲームやスマホそして、くつも機能性にすぐれてきています。
足の発達を妨げる良くない条件がそろっています。
こちらも日常で、たくさん歩いて、走って、はだしで生活する時間をつくってもらうことをおすすめします。
・大人の扁平足(へんぺいそく)
こちらも、先天的な要素の場合、子どもの頃からの状態をそのまま引きずっている場合、くつや靴下の影響、
また、体重が増えることで体重の重さで足のアーチがつぶれてしまうこともあります。
大人の扁平足は簡単に改善できませんが、足の裏を今よりも良い状態にしていくことは重要です。
こちらもはだしで生活する時間をつくってもらうこともおすすめします。
ただ、今まではだしの生活をしていない人が急に裸足生活を長時間行うと、かえって足など痛みが出たり、疲れが出たりといったこともありますので、無理のないように少しずつ行うなどしてください。
また、大人の身体の状態は治療やケアといったことも必要な要素になってきます。
足の裏のトレーニング
下のイラストは足の裏の内在筋(ないざいきん)といわれる筋肉の機能向上に有効なトレーニングです。
10回1セットで1日1セットから数セット行ってみてください。
※足底筋膜炎(そくていきんまくえん)といった足の裏の痛みがある方はかえって痛みが出る場合もあります。
またそれ以外でもトレーニングで痛みが出た場合は中止してください。
守山市の整骨院が扁平足(へんぺいそく)について考えてみる
扁平足(へんぺいそく)は現代社会の便利さで、身体を使うことが少なくなったこと、足をあまり使わなくなったことが要因でもあります。
現代社会は便利でいい面もありますが、知らず知らずのうちに身体にとって悪い面もあります。
便利な生活も見極めて生活に活かしてほしいと思います。
守山市にある当院の扁平足(へんぺいそく)による足の裏の痛みの施術
足の裏の機能が低下したことが原因での足の裏の痛み、身体の痛みは様々あります。
足の裏の痛みに足底腱膜炎(そくていけんまくえん)、モートン病といったものもありますが、そのような足の裏の痛みも足の裏の機能低下が理由の一つでもあります。
そういった状態に対しても当院では神経の働きを改善する施術を行います。
身体は筋肉で動き、関節も筋肉で安定させています。
その筋肉が働くためには神経からの命令が必要です。
そして、神経からの命令の伝達が筋肉にうまく伝わらないと間違った筋肉の働きになり、身体の痛みにつながります。
当院では手技により神経の働きを改善させることで筋肉の機能を回復させて、身体の痛みや不調、足の裏の痛みにアプローチしていきます。
足の裏の痛み、改善しない身体の痛みでお困りの方はたかおか整骨院にご相談ください。
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