野球肘(やきゅうひじ)といわれる野球の投球によるひじの痛み
野球によってひじを痛める選手は大変多くて、野球選手のほとんどの選手がひじの痛みを1度は経験するのではないでしょうか。
野球の投球によるひじのケガや障害が多いことからも野球の投球によって起こるひじのケガや障害を野球ひじといいます。
野球ではボールを投げる際に肩やひじに大きなストレスがかかってきます。
また野球の投球回数は1日何十球や百球を超えてきたり、そしてチームによっては練習が毎日あったりもします。
投球時の負担がひじにかかり、それを繰り返すことでひじを痛めてしまいます。
今回はこの野球ひじがどのような形で起こってくるのか、野球肘(やきゅうひじ)の基本的なことについて記載してみようと思います。
野球ひじとは
野球の投球によってひじを痛めるひじのケガや障害の総称です。
投球時のフォームや投げすぎることにより、ひじへの負担が繰り返しかかりすぎることで起こってきます。
ひじを痛める場所によって、大きく3つに分けられます。
1.内側型野球ひじ
2.外側型野球ひじ
3.後方型野球ひじ
ひじは手のひらを上にして
親指側がひじの外側、小指側がひじの内側、手の甲側がひじの後方になります。
1.内側型野球ひじ(野球ひじのほとんどがこのタイプです。)
ひじの内側を痛めてしまう野球ひじ
野球の投球動作によってひじの内側に引っ張られるストレスがかかります。
(靭帯(じんたい)は、骨と骨を結びつけて、関節を安定するように補強しています。その靭帯(じんたい)は骨や軟骨(なんこつ)に付着部分があります。)
この投球動作を繰り返す結果、ひじの内側の骨、軟骨(なんこつ)が靭帯(じんたい)に引っ張られることで、靭帯(じんたい)付着部分のひじの内側の組織を痛めてしまいます。
子どもの骨はやわらかいので靭帯(じんたい)に引っ張られる形で骨や軟骨(なんこつ)が痛みやすくなります。
ひどい場合は靭帯(じんたい)によって骨が引きはがされる剥離(はくり)骨折と診断されることもあります。
基本的には安静にしていくことで骨が修復、回復してくれます。
高校生から大人になってくると骨も成長して硬くなり、投球時の内側のストレスが骨よりも靭帯(じんたい)に直接かかり、靭帯(じんたい)を痛めてしまうことが多くなります。
メジャーリーグで活躍するピッチャーやプロ野球選手がひじを痛めて手術といった話を聞いたことがあると思いますが、多くがこの内側の靭帯(じんたい)を痛めます。ひどい場合は手術で内側の靭帯(じんたい)を補強するということになります。
2.外側型野球ひじ
ひじの外側を痛めてしまう野球ひじ
投げ方により肘の外側にストレスがかかり続けることで起こってきます。
このストレスのかかり方が内側型野球肘(ないそくがたやきゅうひじ)と違って肘の骨同士がぶつかりあうことで起こってきます。
投球の際に肘の骨が衝突を繰り返すことで骨がつぶされていきます。
ひどい場合は離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)といって骨がつぶされていき、ひじ関節が変形を起こしてくることで、ひじの曲げ伸ばしがやりにくくなったりと日常生活にも支障が出てきます。
また、骨がはがれて、そのかけらが肘(ひじ)関節の中を動き回る関節ねずみといわれるものになることもあります。
こちらは初期には痛みがないともいわれていますが、外側型野球肘(がいそくがたやきゅうひじ)といわれる特にこのタイプは、痛みをこらえて投げ続けて発見が遅れると手術にもなりかねないので早期発見が大切です。
3.後方型野球ひじ
ひじの後ろ側をいためてしまう野球ひじ
投球動作の最後(フォロースルー)の時に肘にかかるストレスが、肘の後ろにかかり、これを繰り返すことにより起こります。
フォロースルー時の肘にかかるストレスとして引っ張られる力によるとされています。
なかには投球フォームによってフォロースルー時にひじを伸ばすことで肘を衝突させてしまうことで起こることもあります。
ひじの後ろ側に負担がかかってしまうフォロースルーの投げ方を繰り返すことで、ひじの後ろ部分の疲労骨折(ひろうこっせつ)を起こしたり、骨が変形を起こすこともあります。
場合によってはフォームの見直しも必要になることもあります。
こちらも状況によって長期間の投球休止やひどい場合は手術と診断されることもあります。
滋賀県守山市にある整骨院の野球ひじの考え方と施術方法
まずは、ひじの状態を確認していきます。
ひじの痛みがどこにあるのか?
ひじの内側、ひじの外側、ひじの後ろ側、骨なのか、靭帯(じんたい)なのか、筋肉なのかなど
ひじの動かせる範囲はどうなっているのか?
ひじをしっかりと伸ばせるのか、ひじを曲げることはできるのか。
どの動作で痛みがでるのかなどを確認していきます。
必要な場合はエコーによってひじの状態も観察します。
そして現在のひじの状態、必要なことを説明していきます。
整体による施術は筋肉に対する神経の伝達を良くしていくことで、ひじの機能の改善にアプローチして、痛みの消失、ひじの障害の改善に向けてアプローチしていきます。
ひじに対して痛みが出るような無理矢理な整体施術は行いません。
ひじの状態を改善しながら野球の復帰にむけてサポートしていきます。
投球回数や身体と向き合いながら楽しく野球をしてほしいと思います。
ケガや障害のことを載せたので怖くもなりがちですが野球をしていくことでフォームがきれいになったり、投球を繰り返すことで骨も強くなったりしていきます。
ただ、身体が出来上がっていない学童期、成長期に上手くなりたいと投げすぎてしまうことには注意が必要です。
また、痛みが出ているのになんとかなるだろうと無理してやりすぎることも注意が必要です。
楽しくて始めた野球、スポーツなので多少のケガは仕方ないですが大きなケガにならないようにして欲しいと思います。
野球ひじで改善しないとお困りの方はたかおか整骨院にご相談ください。
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野球肘にも利用されるエコーの長所と短所