グロインペイン症候群とは
サッカー選手に多いとされる股関節痛(足の付け根の痛み)、そしてそれが慢性化(まんせいか)して股関節の痛みが改善することが非常に困難になることがあります。これをグロインペインシンドローム(グロインペイン症候群)といいます。
グロインペイン症候群のことはホームページ内で載せていますが、今回のブログでは少し細かなことも入れながら記載しようと思います。
ホームページ内のグロインペイン症候群についてはこちらをご参照ください。
グロインペイン症候群(慢性股関節痛)
グロインペイン症候群という名称が使われだしたのは、そんなに古いことでもありません。慢性的な股関節の痛みは原因や治療方法が分からずに模索されグロインペイン症候群という名称になるまでにもいくつもの歴史がありました。
グロインペイン症候群の日本語訳
グロインペインシンドローム(以下グロインペイン症候群で記載します。)
グロインは股関節(足の付け根)
ペインは痛み
シンドロームは症候群
股関節(足の付け根)の痛み症候群ということになります。
※症候群とは、はっきりとした原因は分らないけどその時に起こる一連の異常な状態のことです。例えば、「かぜ」も「かぜ症候群」にあたります。
股関節(足の付け根)が痛いだけなのになぜこんな大げさな名前と思う方もいるかもしれませんが、股関節の痛みがなかなか改善できなくて、また、痛みの原因や治療法が分からずに苦労された時代がありました。
股関節の痛みの原因や治療方法が分らない過去
スポーツ選手の慢性的(まんせいてき)な股関節の痛みは原因が分らないと、以前はいくつもの病名をつけて治療したり、スポーツヘルニアという病名で手術をされることもありました。
それでもなかなか改善しにくくて痛みの原因や治療方法が確立されずにスポーツ選手の股関節の痛みがなかなか厄介なものとされる時代がありました。
日本や世界で活躍するプロサッカー選手も股関節の痛みに悩まされていました
慢性的な股関節の痛みは足を使うサッカー選手に多く、やみくもに安静にすれば治るものでもなく、原因不明の股関節の痛みとされていました。
股関節の痛みが取れずに手術をされたり、海外に渡って治療したりとそういう時代もありました。
サッカー日本代表として活躍された選手も股関節の痛みがどれだけたっても改善しなくて治療のために海外に行かれたということも聞いています。
また、日本代表と共に世界でも活躍された選手も数年以上も股関節の痛みに悩まされたという話も聞いています。
このような選手の回りには日本や世界のトップレベルのドクターがいたはずです。
それでも股関節の痛みに対して海外へ行ったり、数年以上も悩まされたのです。
このように股関節の痛みの原因、治療方法が分らずに苦労された時代がありました。
股関節の痛みの原因や治療方法が分かってきた現在
慢性的(まんせいてき)な股関節の痛みは原因が分らない、治療方法が確立されない厄介なものとされる時代がありました。
股関節の痛みを手術をして治療していくうちに、これは手術をすることで治ったのではなく、その後のリハビリによる機能訓練によって股関節が使えるようになり痛みが消失できたのではないかと考えられるようになってきました。
そういったことを経て、この股関節の痛みはいくつもの病名をつけて対応するのではなくて、「かぜ」のように症候群として考えて、股関節の機能を取り戻すことで痛みが取れるということが分ってきたのだと思います。
現在、グロインペイン症候群として治療は確立されてきましたが、それでも良くなるのには時間のかかるものとされてもいます。プロサッカー選手が股関節の痛みで数か月離脱というニュースもよく耳にします。

滋賀県の整骨院である当院の股関節の痛みに対する考えと施術方法
グロインペイン症候群として股関節に痛みが出る原因は、股関節の動きの制限や、股関節に必要な筋肉の出力が出なくなり、股関節の効果的な使い方ができないこと。
股関節周囲の機能不全が起こっているということです。
ということは、動きの制限を取り除き、股関節周囲の筋肉がしっかりと出力し、股関節の機能を回復させることで痛みが消失すると考えます。
また、股関節は股関節単独で動いている訳でもなく、身体のいくつものつながりの中で使われます。股関節が身体と上手く連動して、連携して上手く使われていくことも大切と考えます。
たかおか整骨院での施術は筋肉と神経との連絡を良くしていきながら、股関節が効果的な使い方ができるようにアプローチしていきます。
なかなか良くならない股関節の痛み、足の付け根の痛み、グロインペイン症候群でお困りの方は是非当院にお越しください。
参考文献
臨床スポーツ医学 Vol.23 No.7