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良くならない原因不明の足首の痛み、足根洞(そっこんどう)症候群を守山市の整骨院が考えてみる

2023年11月6日 カテゴリー:ブログ

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)

 

足首をねんざしてしまう。

 

それ程ひどいねんざでもなく、足首の痛みも無くなり、ねんざが治ったと普段通りの生活を送っていたところ、

 

なぜか数か月後にまた足首の痛みが出現。

 

そして、今度はこの足首の痛みが改善しない。

 

このような足首の痛み、足首の障害に足根洞(そっこんどう)症候群といったものがあります。


こちらの足根洞(そっこんどう)症候群は、

 

足関節の専門医レベルで認知される程で、あまり詳しくは知られていないものです。

 

 

私も整形外科で勤務していた際に足根洞(そっこんどう)症候群について詳しく調べてみようと思いましたが、

 

 

専門書や文献を探してもほぼ載ってなくて、まれに載っていても数行程度。

 

 

医大病院の足関節の専門医から文献をいくつか紹介していただき知ることができました。

 

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)はまれなものではありますが、

 

それでも全くないこともなく、

 

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)と診断され、足首の痛みが取れずに困られてる方、

 

 

原因不明の足首の痛みで困られている方もおられますので今回はこちらについて紹介してみたいと思います。

 


 

足根洞(そっこんどう)とは

 

足根洞(そっこんどう)とは足首の外くるぶしの少し下で前方にあるへこみの部分のさらに奥にある場所です。

 

足根洞(そっこんどう)の場所は下のイラストの赤丸の奥の部分になります。


 

さらに下のイラストは足首の解剖です。

赤色の矢印が足根洞(そっこんどう)の場所です。

 

ねんざの時に痛める場所、痛めてしまう靭帯(じんたい)はおおよそ決まってきますが、この足根洞(そっこんどう)は一般的なねんざの際に痛める部分とは少し違う場所になります。


 

 

 

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)の特徴は

 

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)は足首が痛いという点では、一般的なねんざや足首の痛みと同じですが、特徴的なこともありいくつか載せておきます。


 

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)の特徴

 

・ほとんどは足首のねんざをきっかけに起こります。

ただ、そのねんざの痛みは一度はなくなり、潜伏期間のような痛みのない時期があり、その数か月後に足首の痛みが起こってきます。

 

・ねんざを経験することなく足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)が起こるケースも中にはありますが、上記のように約70%に数ヶ月前にねんざの経験があります。

 

・ねんざをした際の靭帯(じんたい)損傷の重症度(軽い~ひどい)は関係なく、ねんざが軽くても起こってしまうことがある。

 

・ねんざをすると足首の不安定さを感じたり、足首がゆるさを感じたりと足首の不安感が起こることがありますが、足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)は検査でこのような足首の不安定さ、ゆるさがないのにもかかわらず足首の奥あたりに痛みや不安感を感じます。

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)は確立された病名でなく一連の症状

 

症候群(しょうこうぐん)とあるものは、確立された病名でなく一連の症状です。

かぜもかぜ症候群です。

 

かぜは熱が出る、体がだるい、のどが痛くなる、せきが出るなどの症状がでます。

 


足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)も足首が痛い、足首の痛みが取れないといった症状です。

 

 

ただし、足首のねんざをしていない(数か月前はねんざを経験していても、今回ねんざでひねったわけではない)

レントゲン検査でも異常がない

いろんな検査をしても中々異常が見つからない

 

それでも足首が痛い、足首の痛みが取れないという一般的なねんざや足首の痛みにはない特徴があります。

 


 

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)の様々な原因

 

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)は足首の足根洞(そっこんどう)という場所に何らかの原因があり、足に痛みが生じるものです。

 


足首の足根洞(そっこんどう)の場所に出血や炎症がたまる場合もあれば、

 

足首の足根洞(そっこんどう)の動きの悪さから、足首の痛みにつながる場合もあれば、

 

手術によって足首の中を見た時に、足根洞(そっこんどう)に骨折が見つかったり、神経腫(しんけいしゅ)が見つかったというケースもあります。

 

※神経種(しんけいしゅ):神経(今回は足首に走行する神経)の良性腫瘍(りょうせいしゅよう)。下のイラストの黄色は神経を表しています。

 

 


 

 

なぜ足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)が起こるのか?

 

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)の原因はいまだに不明な点が多いとされていますが、様々な報告があります。

 

1.ケガした靭帯(じんたい)の瘢痕化(はんこんか)によって、足首がきれいに動かなくなり足首の痛みにつながる

ケガをしたり、身体の組織を痛めると身体の組織同士がくっついてしまう癒着(ゆちゃく)現象が起こることがあります。組織がくっつき関節がきれいに動かなくなると関節の痛みにつながります。

 


 

2.足根洞(そっこんどう)の場所は出血がたまりやすく、足根洞(そっこんどう)に貯まった血液が固まってしまうことで、

足首の靭帯(じんたい)などの組織の変性を引き起こす。

 

これによって、

足首の滑らかな動きをさまたげて足首の痛みになる。

 


3.足首の大きな靭帯(じんたい)ではなく足根洞(そっこんどう)の靭帯(じんたい)を痛めることで、

 

足首の不安定さが起こり、

 

足首が不安定な状態で生活をすることで

 

足根洞(そっこんどう)におかしな負担がかかってしまい痛みを引き起こす。

 

 

足根洞(そっこんどう)は足首の奥にあり、足根洞(そっこんどう)の靭帯(じんたい)を痛めたとしても検査で分かりにくい部分でもあります。

 

 


 

足首の機能不全、関節が正しく動かないことが足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)につながる

 

ねんざを含めて、ケガをするとケガした組織が修復し、修復することが治ったことだと思われると思います。

 

そして、組織が修復することで痛みも無くなるものと思われると思います。

 

当然、痛めてしまった組織の修復も必要ですが、

 

足首を含めてすべての関節は精密な機械のようにきれいに、正しく動くことが重要です。

 

関節や身体がきれいに、正しく動かず、間違った動きになるとこちらも痛みが起こります。


 

ケガをすると

 

他の組織同士が引っ付く癒着(ゆちゃく)現象を起こすこともあれば、

 

ねんざ後のギプスや固定で関節の機能が落ちたり、

 

関節が硬くなってしまい、ケガする前より関節の機能を落としてしまうことはあります。

 

 

 


 

足根洞(そっこんどう)症候群の場合

ケガによる

出血や炎症が足根洞(そっこんどう)にたまってしまったり、

 

足根洞(そっこんどう)の靭帯(じんたい)の瘢痕化(はんこんか)や

 

ゆちゃく(組織が引っ付く)現象を起こして、硬くなり

 

足根洞(そっこんどう)の滑らかな動きを妨げてしまう

 

そういったことが足首の痛みにつながります。

 

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)の特徴的なこと

 

 

ねんざの時に足根洞(そっこんどう)を痛めてなくても

 

 

炎症や足首の動きの悪さから

 

足根洞(そっこんどう)に負担がかり、

 

数ヶ月してから足首が痛む状態になり、そして、この足首の痛みが良くならないのが特徴的です。

 

足根洞(そっこんどう)は足首の動きの中心

 

足首の足根洞(そっこんどう)は足首が動く際の中心の部分でもあります。

 

この部分に何らかの異常が起こると

 

うまく足首を動かすことが出来ずに、

 

足首に負担がかかり痛みになって返ってきます。

 


 

※こちらのイラストはどちらも右足の動きです。足の動きを外側に動かす、内側に動かすといった動作を外反(がいはん)、内反(ないはん)といった医学用語を使って説明した図になります。この時の足首を動かす中心部分が足根洞(そっこんどう)になります。

 

 

たとえねんざによってこの足根洞(そっこんどう)の部分は痛めてなかったとしても、

 

ここに炎症や出血がたまったり、

 

この周辺の靭帯(じんたい)が硬くなったりして

 

イラストのような、足首の動きがうまく出来なくなり、

 

足首のおかしな動きの繰り返しで、

 

足首に痛みを起こしてしまいます。

 

そして、

 

この足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)の状態が起こると

 

 

ここから抜け出すことが困難になります。

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)に付随する腓骨筋痙性偏平足(ひこつきん けいせい へんぺいそく)

 

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)では

 

腓骨筋痙性偏平足(ひこつきんけいせいへんぺいそく)が同時に起こってしまうことがあります。

 

(一般の方にはあまりに難しい名前ですが。。。)

 

 

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)の4人に1人が

 

この腓骨筋痙性偏平足(ひこつきんけいせいへんぺいそく)が起こるといわれています。


 

腓骨筋(ひこつきん)の働き

 

腓骨筋(ひこつきん)は、足首の外くるぶしの外側に走る筋肉、腱(けん)です。

 

腓骨筋(ひこつきん)下のイラストのような足の外反(がいはん)の動きをしたり、

 

他の腱と共同して足首の安定性をつくっています。

 


 

腓骨筋(ひこつきん)が制御できない異常な働きになる

 

腓骨筋痙性偏平足(ひこつきんけいせいへんぺいそく)では、

 

腓骨筋(ひこつきん)といわれる筋肉、腱(けん)の制御が異常な状態になり、

 

足首をうまく動かすことのできない、おかしな動きになってしまいます。

 

腓骨筋痙性偏平足(ひこつきんけいせいへんぺいそく)では

 

足首を普通に動かしたときも

 

下のイラストのような異常な足の動きになります。

 


 

足首のねんざ、足首の痛みに対する滋賀県にある当院の施術

 

当院では神経にアプローチしながら身体の改善にアプローチしています。

 

身体は筋肉で動き、関節を保護する働きも筋肉でも行います。

 

そして、神経がこの筋肉群に命令を送ります。

 

痛みのある状態は何らかの理由で筋肉が正しく働けていない状態です。

 

 


 

当院の施術では神経を刺激すること、筋肉に対する神経伝達の改善にアプローチすることで

 

筋肉が正しく働くように、関節が正しく機能するようにアプローチしていきます。

 

痛みのない施術ですのでご安心ください。


足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)の場合、

 

足根洞(そっこんどう)に何らかの原因が起こってのことではありますが、

 

足首の筋肉が正しく働かずに、おかしな動きになり、

 

足根洞(そっこんどう)に負担がかかって

 

足首の痛みが取れない状態になっているということもあります。

 

足首の痛みが中々良くならない、ねんざ後足首の痛みが取れないとお困りの方も一度ご相談ください。

 

 

 

参考文献

足根洞症候群の病態と治療、別冊整形外科,25:1994

Journal of Orthpaedic Science(2005)

 

 

当院の靭帯(じんたい)損傷の施術に関するページはこちらからどうぞ

靭帯損傷

足首の繰り返すねんざに関するブログはこちらからどうぞ

足首の繰り返すねんざや取れない足首の痛みについて