顔面神経麻痺(まひ)
今まで普通に過ごせていたのになぜか急に目を閉じることが出来ない、口を閉じることができない、水が口からこぼれる。
どうしたものかと病院へ行ってみると、顔面神経まひと診断される。
中には、その顔面神経まひの後遺症でいつまでたっても改善しなくて、これは一体良くなるのか、どうなっていくのかと不安な方もおられると思います。
今回は顔面神経まひとはどういったもの、なぜ起こるのか、顔面神経まひに対する当院の整体について記載してみたいと思います。
※顔面神経まひはおでこや目や鼻、顔を動かす筋肉に命令をおくる神経の損傷など神経の異常で起こってきます。
神経を損傷する原因は手術で顔の神経を切断されることや転倒で顔を強く打つことで顔の神経を損傷する形もあります。
今回は転倒など顔をケガしていないのに急に起こってしまう顔の神経まひについて記載します。
顔を動かす筋肉とそれに命令を送る顔面神経
顔のおでこや目のまわりや、鼻、口といった顔の様々な部分を動かすために、顔には表情筋(ひょうじょうきん)と呼ばれる筋肉がいくつもあります。
喜んだり悲しんだり、顔の表情もこの表情筋(ひょうじょうきん)といわれる筋肉で表現されます。
表情筋(ひょうじょうきん)は目を開ける、目を閉じる、口を開ける、口を閉じる、鼻を動かす、などなど顔の周りにたくさんあります。
この筋肉も勝手には動くわけはなくて、この顔を動かす筋肉には動かす命令を送る神経が接続されて、その神経は顔中にいきわたっています。
このように顔にいきわたり、顔の筋肉を動かす命令を送る神経を顔面神経といいます。
顔面を動かす筋肉に顔面神経といわれる神経がうまく伝わることで、目や鼻や口といった顔の表情をうまく動かすことができています。
顔を動かす筋肉と顔面神経まひ
普段当たり前になっている、目を開けたり、閉じたり、笑ったり、顔を自由に動かすことが出来るのは、顔に行きわたる神経の命令が筋肉にうまく伝わり、その命令に沿って筋肉がうまく動いてくれるからです。
顔全体ににいきわたる顔面神経(がんめんしんけい)といわれる神経が損傷されたり、神経が炎症か何かで圧迫されてしまうことで、神経が筋肉に上手く伝わらなくなり、目や鼻や口といった顔の表情を動かすことが出来ない状態を顔面神経まひといいます。
顔面神経まひの原因
ここ最近の研究で顔面神経(がんめんしんけい)の原因がウイルスによって神経を損傷されて、顔面神経まひが起こるということが分ってきました。
そして、そのウイルスというのがヘルペスウイルスです。
目や鼻や口といった顔の表情を動かす筋肉につながる神経が顔面神経です。
その顔面神経がヘルペスウイルスに傷つけられることで、神経がうまく筋肉に命令を伝えることが出来なくなります。
そうなると顔の筋肉が動かなかったり、動かしにくくなってしまいます。
結果、顔の表情がコントロールできなってしまいます。
下のイラストは口唇ヘルペスのイラストですが、このような形が顔面神経に起きてきます。
(顔面神経用のイラストが無くてこちらですみません!)
三叉(さんさ)神経:顔の皮膚や口の粘膜や、歯ぐきの感覚をつかさどるのが三叉(さんさ)神経です。
顔面神経まひはストレスから?
顔面神経まひはストレスが原因と聞いたことはないでしょうか?
実際に人間関係の大きなトラブルや大きなストレスを抱えた後に顔面神経まひが起こることが多くあります。
そういったことから顔面神経まひの原因はストレスといわれることもありますが、
大きなストレスによって免疫機能が低下していくことでヘルペスウイルスが活性化されると考えられています。
顔面神経まひになったらまずは病院へ
顔面神経まひは症状が悪化する前の早めの対策が重要です。
ウイルスに対する薬も必要にもなるので、分った時点で早めに病院に行って欲しいと思います。
まずは耳鼻咽喉科、その中でも顔面神経まひに対応できる病院へ行ってもらうことをお勧めします。
顔面神経まひの特徴
顔の表情が上手くコントロールできないことが特徴です。
目を閉じることが出来なかったり
眉毛を上げることが出来ない
口角が上がらない
口笛を吹けない
といったものです。
顔面神経まひの評価法
評価法として日本ではこちらが良く使用されています。
柳原40点法
1.安静時の対称性
2.おでこのしわ寄せ
3.軽く目を閉じる
4.強く目を閉じる
5.片目つぶり
6.鼻翼を動かす
7.ほっぺをふくらます
8.イーと歯を見せる
9.口笛
10.口をへの字に曲げる
正常が4点、部分まひ2点、強いマヒ0点
顔面神経まひの進行具合は?
状態によって早く回復するものから、重い後遺症となるものなど神経の損傷具合やそのタイプによって様々あります。
顔面神経まひの後遺症への治療
まずは神経損傷の原因になるウイルスの活動を抑える必要がありますが、その後、マヒした神経の回復のためのアプローチが必要になってもきます。
感情を表現出来たり、コミュニケーションをとれるようになり、より良い生活を送るために必要な表情筋(ひょうじょうきん)の動きを取り戻すことが必要になってきます。
守山市にある当院の神経にアプローチする整体
当院の整体は神経の働きを回復させることで身体の機能を改善していく整体です。
アメリカで神経まひ回復のために開発されたPNFといった技術を応用した手技療法になります。
顔面神経まひが中々改善しないとお困りの方はたかおか整骨院にお声がけください。
PNF:※PNF(Proprioceptive Neuromusucular Facilitation)(固有受容性神経筋促通法):1940年代のアメリカで神経まひ回復のために医師や理学療法士らによって神経生理学原理をもとに作られた手技。現在、脳性マヒや脳梗塞(のうこうそく)後まひのリハビリにも使われたりもしています。
参考文献
顔面神経麻痺が起きたらすぐに読む本