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緊張性頭痛と片頭痛の特徴と対策の違いについて

2022年11月18日 カテゴリー:ブログ

定期的に起こるつらい頭痛

 

頭痛の悩みをお持ちの方は大変多く、15歳以上の3人に1人が頭痛に悩むともいわれています。(慢性頭痛の診療ガイドラインより)

現在の生活はパソコンやスマホといった電子機器を使う時間が生活の中で増えています。

こういった生活も頭痛に加担し、便利さの代わりに頭痛でお困りの方は増えていくのではないかと思ったりもします。

一昔前と比べて頭痛で困っている小学生も増えてきています。

そして、頭痛がひどくなり仕事や日常生活にも支障をきたして大変苦しまれている方もおられると思います。

今回はこのような慢性的な頭痛の特徴とその対策、頭痛に対する当院の整体について記載してみたいと思います。

 


※頭痛には2次性頭痛ともいわれるくも膜下出血や脳腫瘍(のうしゅよう)などの命に係わる危険な頭痛もありますが、今回はそういったものを除いた、1次性頭痛といわれる慢性頭痛について記載します。

※今まで経験したことのないような突然の激しい頭痛があったときは、脳動脈の破裂などくも膜下出血等の可能性もあり、直ちに病院へ行ってください。


 

3大慢性頭痛

 

頭痛といってもいくつも種類があります。

そのなかでも大きく2大頭痛といわれる片頭痛(偏頭痛)と緊張型頭痛(肩こり頭痛)

 

それに、慢性的な頭痛の中でも最もひどい痛みともいわれる群発性頭痛(ぐんぱつせいずつう)を加えたものが3大慢性頭痛といわれています。

 

それぞれに特徴があります。

1.片頭痛(偏頭痛)

 

・脈が打つように頭がずきずきと痛む

・光に過敏になる(明るい光をつらく感じる)

・音に過敏になる(周囲の音もうるさく感じる)

・なかには吐き気・おうとを伴うこともあり、生活に支障をきたす。

・身体を動かすと余計に痛みが悪化する

 

病名は片頭痛ですが、片方のこともあれば両側が痛んだり、ズキズキしないこともあります。

片頭痛はズキズキする片方の頭痛と誤解されて、片頭痛なのに片頭痛ではないと誤解されてしまうこともあります。


 

2.緊張型頭痛(肩こり頭痛)

 

緊張型頭痛は肩こり頭痛ともいいます。

 

・頭の両側が締め付けられるような痛み

・頭痛の強さは軽度~中程度

・歩いたり、走ったり、階段を上ったりの日常動作で痛みが悪化しない

・首や肩のこりがあるけど日常生活に支障をきたすほどではない

・運動をするとまぎれる


 

3.群発性頭痛(ぐんぱつせいずつう)

 

15分から~3時間ほど目の周囲の激しい頭痛が1日の同じ時間帯に数ヶ月続く頭痛です。

 

・片目をえぐられるような鋭くて強い痛み。

・片目が充血、その片目から涙が出たり、鼻水が出たりする。

・顔面(特におでこ)からの汗(頭痛と同じ側)

・眠っていても痛みで目が覚めてじっとしていられないほどの頭痛

・突然の痛みで1~3時間ほど続く

・群発期といってこの状態が1~2か月ほど続く

 


 

2大慢性頭痛の片頭痛(偏頭痛)と緊張型頭痛(肩こり頭痛)の対応は正反対

 

2大慢性頭痛といわれる片頭痛と緊張型頭痛(肩こり頭痛)もそれぞれに原因があり対応が違ってきます。

 

頭痛になった時の対応も安静と動かすといった正反対の対応になってきます。


 

片頭痛(偏頭痛)

 

頭の中の血管が拡張して、脈打つような痛みが起こります。

こちらは安静にすることで痛みがやわらぎます。

身体を動かしたり、温めたりすると血管が余計に広がって痛みがより強くなってしまいますので、対策を間違うと頭痛が悪化してしまいます。

 

 

緊張型頭痛(肩こり頭痛)

 

ストレス、デスクワークなどで血行が悪くなり起こることが多くあります。

 

緊張型頭痛は肩こり頭痛ともいわれるように身体を動かしていくと痛みがやわらぐことが特徴です。

こちらは安静よりも身体を動かしていく方が楽になります。


 

 

頭痛薬の飲みすぎも頭痛を引き起こす?

 

頭痛が起こった時には頭痛薬を飲まれる方も多いと思います。

そして、それが習慣化されている方も多いと思います。

ただ、薬によって頭痛をひきおこしていることもあります。

 

頭痛のために飲んでるはずがいつのまにかその薬が頭痛を引き起こすこともあり、薬物乱用頭痛ともいわれています。

頭痛が慢性的になっている方は頭痛になると市販薬を飲むという方もおられると思います。

2日に1回以上薬を飲んでいる方は注意が必要です。


 

頭痛が起こったらどこへ行く

 

まずはかかりつけの病院や脳外科や脳神経内科といわれる病院にいってもらうことがいいと思います。

頭痛でお困りの方は

 

頭痛のタイプによってちがってきますが、

肩こり頭痛ともいわれる緊張型頭痛のタイプであれば、肩を動かしたり、肩甲骨を動かしたり、伸びをしたりと運動をすることで改善しやくなります。

 

片頭痛の場合は安静にする方が痛みがやわらぎます。逆に身体を動かしたり、身体を温めたりすると頭痛が悪化するので注意は必要です。

 

日々の頭痛の状態を記載する頭痛ダイアリ-といわれる頭痛の日記をつけることが病院へ行った際にも役立ちますし、ご自身の状態、ご自身の頭痛の特徴を知ることにもつながるのでおススメします。

頭痛に対する予防策

 

スマホやパソコンを長時間することは頭痛につながりやすくもあります。

仕事の場合は仕方のない部分もありますが、こまめに画面から目をはなしてもらったり、画面を長時間見ないようにしてほしいと思います。

また長時間パソコンやスマホをしていると知らず知らず姿勢も悪くなっていきます。

気が付いたら姿勢を良くしてみたり、長時間椅子に座らずこまめに立ってもらいたいと思います。

合わせて長時間のスマホの使用はお気を付けください。


 

 

 

ストレスと頭痛

 

ストレスも頭痛に影響はあります。

ジョギングやウォーキングで身体を動かしたり、おしゃべりをしたり、笑ったりとストレスを発散することは頭痛の対策にもなります。

仕事で毎日が忙しい方も休みの日は身体を動かしてみて下さい。


 

 

 

日々の生活で頭痛がつらい、頭痛が改善しないとお困りの方がおられましたら当院にお声がけください。

 

 

参考文献

慢性頭痛の診療ガイドライン

 

当院の頭痛に関するページはこちらからどうぞ

不定愁訴、頭痛、めまい、きつい肩こり