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ピアニストや音楽家のジストニアの治療について滋賀県の整骨院が考える

2022年5月28日 カテゴリー:ブログ

ジストニアとは

 

不随意(ふずい)運動といって自分の意志と関係なく身体が勝手に動いたり、身体が勝手にふるえるということがあります。

ジストニアはその中でも自分の意志と関係なく勝手に筋肉が収縮して、勝手に身体が動いてしまう、身体が勝手にねじれることで異常な姿勢になるといったものです。

手や足など身体の様々な部分で起こったり、全身に起こることもあります。

ジストニアをご存じない方も多いと思いますが、めずらくもありません。

ジストニアは、難病指定ではありませんが、まだはっきりとした原因も分からず、治療も確立されておらず、難病に近いものでもあると思います。


 

仕事とジストニア

 

ジストニアの中にはその動作の時のみ起こったりというものもあります。

有名なものに書痙(しょけい)、眼瞼(がんけん)けいれん、斜頸(しゃけい)などがあります。

また、美容師の方で日常は普通に過ごせていても、ハサミを使うときだけ指がうまく使えなくなったりと仕事に関わってくるものもあります。

美容師の方がハサミを急に使えなくなるようなジストニアはプログラマーやプロゴルファーをはじめ仕事をする動きにも起こることもあり職業性のジストニアとも呼ばれます。

このジストニアは特に音楽家に多くて、今回はその音楽家のジストニアに焦点を当てて考えてみたいと思います。

 

※書痙(しょけい):字を書く時に勝手に手が曲がってしまい字が書きにくくなる

※眼瞼(がんけん)けいれん:けいれんして目が開けにくくなる

※斜頸(しゃけい):首が勝手に傾いてしまう

 


 

 

 

 

ピアノやギターが弾けなくなるピアニストやギタリストに多い音楽家のジストニアとは

 

音楽家のジストニアは演奏中の特定の動きを行うときにのみに症状が現れます。

例えばピアニストであればピアノを弾く時のみ、ギタリストであればギターを弾く時のみ指が動かせなくなってしまう症状で日常生活は何も変わらず普通に過ごせます。


プロの音楽家や高いレベルの音楽家の100人に1人が発症するともいわれていて、プロの音楽家や音楽家を目指す人の中では発症頻度が非常に高いものでもあります。

1日に何時間も演奏したり、何時間も練習したりする成人音楽家に発症する傾向があります。


ジストニアを引き起こす可能性が高いものとしてピアノ、ギターが多く、トランペットなどの管楽器奏者も発症することがありますが、トランペットなどの管楽器奏者は手よりも唇のジストニアが多いとされており、うまく楽器を吹くことができなくなります。

 

ピアニストやギタリストであれば指は自由に動かせて、検査をしても正常という結果になるので病院へ行っても適切に診断されないことも多く、まだまだ治療も確立されていないので適切な治療を受けることもできないのが現状です。

 

気づかないジストニアの初期症状

 

ジストニアの初期の症状には気づかないことが多く、違和感程度、うまく弾けないのは練習不足と思ってしまう人がほとんどです。

この為、うまく弾けないのは練習不足だからと余計に頑張ってしまい症状を悪化させてしまうこともあります。

そして、多くの音楽家がこのジストニアを知りません。

中にはピアノや楽器の演奏中に手が震えたり急に弾けなくなったりといったことを経験する方もいると思います。

理解してもらえないこともあるかもしれませんが、今までと何か違うと思ったらまずは病院へ行って欲しいと思います。

ジストニアの原因と治療

 

ジストニアはまだはっきりとした原因は分かっていませんが、最近の研究で大脳基底核(だいのうきていかく)に何らかの問題が生じているのではないかと考えられたりもしています。

薬を使ったり、ボツリヌス菌の治療もありますが、まだまだ改善も難しく治療も確立されていません。

 

※ボツリヌス菌の治療 ボツリヌス菌の毒素を筋肉に注射する治療のこと。


 

脳や脊髄(せきずい)と身体との関係

 

人の身体はどちらかといえば勝手に動くようになっています。

それを脳や脊髄(せきずい)といわれる中枢神経(ちゅうすうしんけい)が機能して身体が暴れないようにおさえてくれています。

脳や脊髄(せきずい)は抑制の働きです。

両手が違う動きで、さらに細かな動きを沢山するピアニストやギタリストは演奏中、脳にも大変負担がかかっており、それが長時間となると尚更です。

ジストニアは、脳や脊髄(せきずい)の病変や変性がないものとされていますが、脳の機能が何らかの理由で上手く働かなくなることでこういった症状が起こってくるのではないかとも考えられます。

ジストニアの症状になった人はまずは、演奏を中止したり、演奏時間を減らすことで脳や身体への負担を減らすことも必要になってくると思います。

 

※脊髄(せきずい):脳から続く身体の中心となる神経。背骨の中にあります。

※中枢神経(ちゅうすうしんけい):脳と脊髄(せきずい)が中枢神経(ちゅうすうしんけい)になります。身体の中心となる働きをしている神経のことをいいます。


 

 

 

 

神経伝達異常とジストニア

 

音楽家でジストニアを発症した40%に尺骨(しゃっこつ)神経障害を発見したというデーターもあります。

こういった神経の障害によって、神経が脳にうまく伝達できない伝達障害が脳に異常な変化を誘発するという事実もあり、この神経障害が改善することでジストニアが改善したという報告もあります。

こうした神経障害、脳への神経伝達異常がジストニアと結びついているのかもしれません。

※尺骨(しゃっこつ)神経:腕や手に走る大きな神経の1つ


 

 

ジストニアは安静で治るのか?

 

脳に負担がかかっている以上演奏を一旦中止するなどある程度の安静は必要とも思いますが、長い期間演奏しなかったからといってジストニアが改善するということは実証されていません。

プロのピアニストで15年以上ピアノを弾かずに、音楽とも距離を置いていたにも関わらず、久しぶりにピアノを弾いてみても全く状態が変わっていなかったという報告もあります。


 

ジストニアになったらどうしていくといいのか?

 

まずは、病院で医師の診察、出来る限りの検査を受けて欲しいと思います。

そして、音楽家のジストニアは解決可能な問題でもあり、多くの音楽家がジストニアを解決もしています。

時間はかかるかもしれませんが、自信を持つということも大切です。

心理的なこととしては、ぼーっとしてみたり、深呼吸をしてみたりとリラックスする時間も必要です。


 

 

滋賀県守山市にある当院の神経施術

 

ジストニアに対して神経の伝達障害が大脳に異常を誘発することで起こりうるという報告もあり、神経の治療が効果的との報告もあります。

当院の整体による施術は神経にアプローチするPNFの技術を応用したものになります。

神経にアプローチして身体の状態を改善していきます。

そして、当院ではジストニアでお困りの方が多数改善されております。

 


 

中々改善が難しいとジストニアでお困りの方も1度当院にお声がけください。

 

※PNF(Proprioceptive Neuromusucular Facilitation)(固有受容性神経筋促通法):1940年代のアメリカで神経まひ回復のために医師や理学療法士らによって神経生理学原理をもとに作られた手技。現在、脳性マヒや脳梗塞(のうこうそく)後まひのリハビリにも使われたりもしています。

 


 

参考文献

どうして弾けなくなるの?<音楽家のジストニア>の正しい知識のために

 

当院のジストニアの施術に関するページです。

ジストニア、パーキンソン病

 

たかおか整骨院の神経にアプローチする施術に関してはこちらからどうぞ

たかおか整骨院の整体、小波津式神経筋無痛療法