ひざの痛み、ひざのケガの半月板損傷とは
ひざのけがの中でも、半月板(はんげつばん)を痛めると手術と聞いたり、半月板(はんげつばん)を損傷して手術をしてもひざの痛みが完全に良くならずにプロのスポーツ選手が引退といったことを聞くこともある思います。
半月板(はんげつばん)損傷やその後遺症によってひざの痛みが取れずに十分なプレーが出来ないスポーツ選手もいます。
なぜそういったことが起こってくるのでしょうか?
今回はひざの痛みの半月板(はんげつばん)損傷とはどういったものなのかについて考えてみたいと思います。
合わせまして、他とは違う当院の整体もご紹介します。
半月板(はんげつばん)とは
半月板(はんげつばん)を医療の分野では半月(はんげつ)ともいわれますが、半月板(はんげつばん)という言葉の方が一般的で分かりやすいと思いますのでここでは半月板(はんげつばん)で統一します。
下のイラストのように、ひざの関節は大腿骨(だいたいこつ)と呼ばれる太ももの骨と脛骨(けいこつ)と呼ばれるひざの下の骨でできています。(ひざのお皿もあります)
そして、ひざの関節の間にある半月の形をした軟骨板(なんこつばん)のことを半月板(はんげつばん))といいます。
半月板(はんげつばん)の働き
もし、ひざに半月板(はんげつばん)がなければ、ひざにかかる重さが一点に集中してしまいます。
半月板(はんげつばん)の大きな働きとして、クッションの働きでひざにかかる重さの分散をしています。
同時に半月板(はんげつばん)はひざ関節の安定性の働きもしています。
半月板(はんげつばん)は片方のひざの内側と外側に1つずつあります。
下のイラストは片方のひざ(右ひざ)を水平に切り取って上から見た断面図です。
その下のイラストは半月板(はんげつばん)損傷のパターンのいくつかです。
~イラスト内の簡単な説明~
水色が半月板(はんげつばん)です。白色が損傷の状態を表しています。
※バケツ柄状断裂(ばけつえじょうだんれつ):半月板(はんげつばん)が大きくさけてバケツの柄(持ち手)のようになります。
※円盤状半月板(えんばんじょうはんげつばん):いわゆる正常といわれる半月板(はんげつばん)より幅や厚みが大きいものです。名前の通り円形に見えると思います。日本人の約5%の方が生まれながらこういった半月板(はんげつばん)といわれていて比較的小さな外力でも損傷しやすいとされています。(外側半月板がほとんどです。)
※水平断裂:半月板(はんげつばん)を水平に損傷しているイラストになります。
ケガをした時の出血と治ゆとの関係性
ころんで手を着いたり、足をすりむいて、誰でも1度は血が出て、「やってしまった!」というような経験があると思います。
でも、実は出血をするということはケガした部分が治っていくうえで非常に大切なことです。
出血をすることで、その血液に細胞が集まって組織が修復へと向かいます。
ケガをしたときに出血をしないとその部分が修復してくれません。
ケガした時の出血はいためた組織を修復するために非常に大切なことなのです。
半月板損傷がなぜ治りにくいのか、なぜ時間がかかるのか
半月板 (はんげつばん)には血行がなくて、損傷しても血が出ないので損傷すると治らないとされています。(実際は血行のある部分も少しあります。)
ずっと以前は半月板(はんげつばん)は身体にとって「必要のないもの」と考えられていて、ケガで半月板(はんげつばん)を損傷したら手術で半月板(はんげつばん)を全てを取り除かれてました。
「手術で半月板(はんげつばん)を全て取り除く」
そうすると、ひざがどんどん悪くなっていき、変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)というひざの変形が若くしても起こるということになっていきました。
こういうことから半月板(はんげつばん)はひざにかかる負担やひざにかかる圧力を分散する、ひざにかかる圧に対してクッションの役割をする大変重要なものだと分り、半月板(はんげつばん)を損傷して痛めた部分だけ切り取るとしても、できるかぎりの半月板を残していく方向になっています。
半月板(はんげつばん)を痛めても少しのキズであれば様子を見ていくことも十分あります。
どういうときに半月板を痛めてしまうのか
ひざ関節が曲がる+ねじれの力によって起こるとされています。
バスケットボールやバレーボールではひざのねじれやジャンプからの着地も多くて半月板(はんげつばん)を痛めてしまうことも多いスポーツでもあります。
中高年では年齢によって半月板(はんげつばん)が変性(いわゆる劣化。。)することで何もしなくても痛めてしまうこともあります。
また、スポーツで半月板(はんげつばん)を痛めるときは同時に前十字じんたいを損傷していることも多いとされています。
前十字じんたい:ひざ関節の中にあるじんたいでひざの動きを安定するのに重要なじんたい
守山市にある当院に来られた滋賀県のスポーツ選手のケース
当院に来られたスポーツ選手の中に、ひざをけがして、検査の結果が半月板(はんげつばん)損傷ということで手術しないと治りませんよと言われて来られた選手もいます。
それが小学生に言われることも結構あります。
もちろん手術が必要な場面に大人も子どももありませんし、必要な検査をされて手術が必要とのご判断だったと思っています。
ですが、手術と診断されて当院に来られた選手は施術をしていくことで良くなってもらってもいます。
スポーツも問題なく行ってもらっています。
(※状態にもより効果は保証できませんのでご理解ください)
この様に施術をしていくと改善できることもあります。
もちろん、どうしても必要な手術はあると思います。
ですが身体が成熟してない状態の手術はできる限りさけたいとも思います。
当院の整体は筋肉に対する神経の伝達を正常化にしていくことで身体の各機能の向上、痛みの消失にアプローチしています。
ひざの痛み、身体の痛みで改善しないとお困りの方はたかおか整骨院にお声がけください。
参考文献
スポーツ膝の臨床
たかおか整骨院のひざの痛みに関するページはこちらからどうぞ
膝の痛み