家事や仕事での肘の痛みがなかなか取れないテニス肘
家事をされてる方、仕事をしている方で肘が痛くなり、その肘の痛みがいつまでも取れない。
病院に行ってみるとテニス肘と診断される。
特別テニスはしてないのになぜテニス肘?
そして、このテニス肘といわれる肘の痛みが思った以上に取れない。
中には何か月経過しても、1年以上経過しても肘の痛みが取れないといった方もおられます。
今回はそのようなテニス肘とは一体どのようなものかについて考えてみたいと思います。
テニスをしてなくてもテニス肘
ご年配の方にも起こる肘の痛みも肘を痛める場所によって様々なものがあります。
当然、肘の痛みイコールテニス肘ではありません。
テニス肘という名称はこの肘の痛みの場所がテニスの選手やテニス愛好家に多いことからそう呼ばれるようになりました。
テニスの際にラケットでボールを打つ動作の繰り返しが肘に負担がかかってきます。
特にバックハンドがテニス肘といわれる肘の部分に負担がかかってきます。
ラケットを使うバドミントンや卓球でもこの部分に負担はかかりますが、ボールの大きさや重さ、腕にかかる衝撃の強さを考えるとバトミントン肘や卓球肘ではなくやはりテニス肘ということになりそうです。
テニス選手は、テニス肘を起こしてしまうとなかなか改善できない厄介なものとされています。
一般の方が肘を痛められた時に、肘の痛みの場所がテニス肘が起こる場所と同じ場合、たとえテニスをしていなかったとしてもテニス肘といわれます。
ちなみにですが、このテニス肘の正式名称は
上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつ がいそくじょうかえん)といいます。
テニス選手より一般の方に多いテニス肘
ただし、このテニス肘、スポーツが関係してくるのは5パーセント以下ともいわれており、実際には仕事や家事、日常動作が原因で起こることの方が多いものです。
そしてスポーツと関係ない40~60歳に多いとされています。
料理、掃除、ドアの開け閉め、荷物を持ったりとその繰り返し、仕事でキーボードの入力の繰り返しは、テニスをする際の負担と同じくらいの負担が肘にかかっているということでもあります。
テニス肘の場所
テニス肘になると、
ものを握る、指を動かすといったことでも肘の部分が痛んできます。
肘の痛みが強くなると肘全体が痛いと感じますが
肘の痛みの場所を細かく見ていくと
手の甲を上にした時に、肘の上部分が痛みの場所になります。
下のイラストはテニス肘の障害が起こる場所です。
手の甲を上して、手首を上に動かしてみたり、中指を上に動かしてみると、肘の少し手前の筋肉がぴくぴくと動く部分があると思います。
手首を上にしたり、指を上に動かす筋肉がこの部分についているので手首や指を上に動かすと筋肉がぴくぴくと動きます。
指や手首を繰り返し使うと、このぴくぴくと動く部分の筋肉が繰り返し動き、使われます。
強い負荷や、強い負荷でなくとも繰り返し使われることで、この筋肉が何度も使われ、肘を痛めてしまいます。
ひどくなれば、筋肉がついている部分が変性を起こしてしまったり、この筋肉に骨が引っぱられることで肘の骨にとげができてしまうこともあります。
テニス肘の症状
物を持つとき、物をにぎる時、取っ手を回す際、パソコンのキーボードを打つ時にも痛みが起こります。
手を使う動作の際に肘に痛みが起こります。
テニス肘の要因、職業
テニス肘のはっきりとした原因は分かっていません。
年齢や肘にかかる負荷など様々な要因が絡んできそうです。
職業としては、手首や指をよく使う仕事、料理人、美容師、パソコン操作が必要な仕事。
重い荷物を扱う自動車整備士、大工や運送業者といった職業の方は手首をよく使うことで起こってくることがあります。
主婦の方も起こりやすいとされています。
また、テニス肘は40~60代に起こりやすいともいわれており、加齢も関係している可能性があります。
テニス肘かどうかのチェック方法
・中指伸展テスト
痛みのある肘を伸ばした状態で
どなたかに中指を上から押さえてもらう。(できるなら自分でも大丈夫です。)
それに抵抗して、肘を伸ばしたまま中指を上に動かしてみる
この時にテニス肘の部分(いつも痛む場所)が痛むかどうかを確認する。
・チェアーテスト
肘を伸ばしたままイスを持ち上げてみる。
この時にテニス肘の部分(いつも痛む場所)が痛むかどうかを確認する。
・トムゼンテスト
痛みのある肘を伸ばした状態で
どなたかに手首を上から押さえてもらう。(できるなら自分でも大丈夫です。)
それに抵抗して、肘を伸ばしたまま手首を上に動かしてみる
この時にテニス肘の部分(いつも痛む場所)が痛むかどうかを確認する。
テニス肘は放っておいても治るのか?
テニス肘の多くが、半年~1年ほどで良くなるものといわれてはいます。
ただ、テニス肘の状態が1年以上続いてしまうと今度は治りにくくなるものといわれています。
家事や仕事で肘に負担がかかり続けるとなかなか改善しづらく、ひどくなると中には難治性で手術が必要と診断されたり、テニス肘を何度も再発してしまうことにもつながります。
テニス肘がひどくなると握力も弱くなり、ものを握れなくなったり、肘の曲げ伸ばしもしにくくなることもあります。
やはり状態が悪化する前にしっかりと治療していくことは必要ではないかと思います。
病院等のテニス肘の治療は
安静を指示されたりやストレッチ、湿布、ぬり薬、中には注射といったことになってきます。
テニス肘バンドといわれるバンドを腕に巻くことで、日常動作の際の肘への負担を減らしていくようなことを指導されることが多いと思います。
下のイラストは病院等で出されるテニス肘バンドのイラストです。
滋賀県にある当院のテニス肘に対する施術方法
滋賀県にある当院では神経にアプローチする手技療法でテニス肘に対応していきます。
筋肉に対する神経伝達を改善していくことでテニス肘にアプローチしていきます。
身体を動かすのは筋肉ですがその筋肉に働く指令を送るのは神経です。
筋肉が間違った働きをしていることで身体は痛みが起こってきます。
当院では筋肉に対する神経伝達を改善し、指や手首を動かす際の筋肉が正しく働くようにアプローチしていきます。
刺激といってもソフトな刺激で痛みはありませんのでご安心ください。
テニス肘がいつまでも良くならない、仕事でどうしても肘に負担がかかって何度も肘の痛みを繰り返してしまう、手術が必要といわれたけど手術はしたくないとお困りの方はたかおか整骨院にご相談ください。